2007 10/27 更新分
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 JEC元代表理事の鈴木武夫さん逝去



 ◆訃  報◆

 鈴木武夫さん (JEC元代表理事・元公衆衛生院長)


日本環境会議の創設以来の重要メンバーで、長らく代表理事、顧問を務められた鈴木武夫さんが10月25日深夜、肺炎のため、帝京大学医学部附属病院で逝去されました。94歳でした。
通夜は28日午後6時から、葬儀・告別式は29日午前10時から、東京・練馬の江古田斎場で行なわれます。喪主は妻・榮子さんです。
鈴木武夫さんは、1940(昭和15)年東大医学部卒業後、国立公衆衛生院に勤務、81~85年院長を務められました。在任中、労働衛生、環境衛生、公害問題などの分野を開拓し、公衆衛生技術者教育に尽力され、60年以降は政府の公害対策委員会などで大気汚染の環境基準・判定条件に関わる専門委員会の委員長として重要な役割を果されました。72年には国連の「人間環境宣言」にもかかわりました。アスベスト禍についても早くから警鐘を鳴らしていました。

91年に公害ジーメンと言われた田尻宗昭氏が亡くなると、「田尻宗昭記念基金」の立ち上げに参画、代表世話人に就任し、翌年に田尻賞を設定、5月に開かれた第16回授賞者選定会議にも出席され、意見を述べられたのが公式の場への最後になりました。92年には「スモン基金賞」を授与されています。

鈴木さんは、JEC創立当初から重要メンバーで、長い間、代表理事を務められました。心からご冥福をお祈りします。

写真:「田尻賞」の授賞式では毎年、含蓄のあるスピーチをされた。昨年の第15回が最後の場となった=06年7月9日、東京・四谷の主婦会館プラザで

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