「ニッセイ財団助成研究」から2年間にわたり助成を受け、JECの「環境再生政策研究会」のメンバー延べ16人が執筆した『地域再生の環境学』(淡路剛久監修、寺西俊一・西村幸夫編)が出版されています。より多くの人たちに読んでいただければ幸いです。(事務局)
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今回刊行された『地域再生の環境学』は、「過去からの、そして、政府の失敗と市場の失敗から絶えず生ずる可能性のある環境破壊のストックを正視し、環境の再生をはかることを通じて都市や地方の再活性化をはかろうとする再生論」(監修者)の立場から出発しています。 |
全体は序章と1~8章、そして終章で構成されています。
序章では本書の提言の歴史的位置付けが明らかにされ、第1章、第2章では水俣を中心とした公害被害の現実からの地域の再生を論じ、第3章と第4章では自然の再生を中心に、第5章と補論1は都市環境の再生を扱っています。さらに第6章と第7章は経済学の立場から新しい時代の地域経営のあり方が論じられ、第8章と補論2では現状を批判的に把握し、参加の枠組み整備を超えて本来の市民参加へ向かう視点を提示。そして終章では環境再生の地道な努力から地域再生に至る道筋が展望されています。
写真:環境NGO必読の声も………
A5版、340ページ、¥3675(税込み)です。 |