クリックで画像拡大 |
いろいろあった07年も1ヶ月を切ってしまいましたが、ごく最近、シドニー大学で開催されたAPNEC8で基調講演の後、キャンベラのオーストラリア国立大学のセミナーで報告して帰国した宮本憲一さんは「加齢と社会の動きの加速で、1年がますます早く過ぎて行く気がしますね。今年も調査や会議などで海外へ数回、国内にいたっては京都と東京をいったい何往復したでしょうか……」と振り返る。「いろいろなことがありましたが、四日市はJECの若い人たちや関係者の献身的な努力で質の高い<まちづくり環境再生「政策提言」>がまとめられよかったと思います」と節目の年であったことも強調。永年にわたって蓄積した膨大な研究資料や書籍を金沢大学に寄贈し、このほど「宮本文庫」として開設されたのも今年のエポックでした。
そして、節目の年の“締め”は近々、岩波書店から18年ぶりに刊行される『環境経済学 新版』。この間の状況変化を織り交ぜ、全面改訂したとのこと。「新版」のご紹介は次回のお楽しみとして、宮本さんの目線はすでに「来年以降」に焦点が当てられています。「来年はJEC30周年の前の年です。しっかり準備して、充実した30周年を迎える年にしたいものですね」。どこまでも前向きな宮本さんです。
画像:『環境経済学 新版』の刊行を控え、半世紀の総括をする形になった
『東京新聞』のインタビュー記事=07年11月10日付
|