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第20回日本環境会議/アジア国際環境会議 松江大会
大会プログラム
■3月29日(金)アジア国際環境会議
国際会議(13時〜18時30分) ※逐次通訳
開会挨拶(淡路剛久・立教大学教授)
基調提案「アジア・日本における環境政策の課題」(吉田文和・北海道大学教授)
報 告
(1)韓国における環境問題の今日的課題(金丁勗/Kim, Jung-Wk・ソウル大学教授)
(2)韓国の持続可能な電力産業構造へ向けて(林星辰/Leem,Sung-Jin・全州大学教授)
(3)中国における環境問題の今日的課題(王曦/Wang Xi・武漢大学教授)
(4)中国における西部大開発と生態建設(胡霞/Hu Xia・中国人民大学副教授)
(5)台湾における環境問題の今日的課題(邱文彦/Chiau, Wen-Yan・国立中山大学副教授)
(6)韓国における米軍基地による環境破壊(金宗燮/Kim, Jong-Sub・全北郡山米軍基地を取り戻す市民の会事務局長)
■3月30日(土)日本環境会議
(1)見学ツアー(8時30分〜12時)
Aコース:中海干拓事業中止跡地−妻木晩田遺跡(鳥取県)
Bコース:田和山遺跡(松江)−県立宍道湖自然館−宍道湖グリーンパーク(野鳥観察)
Cコース:島根原発−中海干拓事業中止跡地
(→各コースの説明)
(2)全体講演(13時15分〜15時)
記念講演:「巨大技術・社会制度としての化学物質」(立川涼・愛媛大学名誉教授/ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議代表)
基調講演:「環境再生の理念と政策」(寺西俊一・一橋大学教授)
(3)第1・2分科会(15時15分〜18時15分)
【第1分科会】
「自然環境と文化環境を活かすまちづくり(1)−地方都市と農村の環境再生−」
座長:磯野弥生(東京経済大学教授)・高野孝治(弁護士)
1.自然と文化の多様性を活かすために(磯崎博司・岩手大学教授)
2.妻木晩田・田和山遺跡の保存と里山再生(田中義昭・島根大学元教授)
3.林業と里山の活用(八木俊彦・鳥取大学助教授)
4.台湾の廃棄物対策(張祖恩/Chang,Juu-En・台湾行政院環境保護署副所長)
【第2分科会】
「水環境の再生政策を探る−干拓事業とダム問題−」
座長:畑明郎(大阪市立大学教授)・相崎守弘(島根大学教授)
1.川辺川ダムの環境問題(緒方俊一郎・清流球磨川川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会会長)
2.有明海異変と再生への展望(東幹夫・長崎大学教授)
3.韓国の干拓反対運動とその教訓:セマングムと始華湖の事例(金霽南/Kim,Je-Nam・緑色連合)
4.宍道湖・中海干拓中止と再生の課題(竹下幹夫・(財)宍道湖・中海汽水湖研究所事務局長)
(4)懇親会(18時30分〜20時30分)
■3月31日(日)日本環境会議
(1)第3・4分科会(9時〜12時)
【第3分科会】
「自然環境と文化環境を活かすまちづくり(2)−工業地域と都市の環境再生−」
座長:塩崎賢明(神戸大学教授)・傘木宏夫(あおぞら財団研究主任)
(1)アメニティとまちづくり(西村幸夫・東京大学教授)
(2)環境再生とまちづくり〜川崎公害裁判の意味から〜(篠原義仁・川崎公害裁判弁護団事務局長)
(3)水島工業地域の環境再生計画づくりを目指して(森瀧健一郎・水島地域環境再生財団理事長)
(4)市民運動からまちづくりへ(宗田好史・京都府立大学助教授)
【第4分科会】
「エネルギー政策の転換を探る−原発から自然エネルギーへの転換−」
座長:長谷川公一(東北大学教授)・芦原康江(島根原発増設反対運動代表)
(1)日本の原発問題(大島堅一・立命館大学助教授)
(2)台湾の原発問題(王塗發/Wang,To-Far・国立台北大学教授)
(3)韓国における核エネルギー利用と反原発運動(梁媛瑛/Yan,Won-Young・環境運動連合)
(4)バイオ・エネルギー〜エネルギー選択と社会認識〜(小池浩一郎・島根大学助教授)
(2)全体会(12時15分〜13時)
まとめ(永井進・法政大学教授)
大会宣言の採択
※都合によりプログラムの内容を変更することがありますので、予めご了承下さい。
■分科会の趣旨
【第1分科会】
「自然環境と文化環境を活かすまちづくり(1)−地方都市と農村の環境再生−」
自然的環境と文化的・歴史的環境の破壊が進み、地域社会の維持可能な発展に由々しき問題を投げかけている。産業廃棄物のような深刻なストック公害もある。これに対して、近年、保全・保存運動が徐々に成果をあげはじめている。特に地方都市と農村に焦点を当てながら、自然環境と文化環境を再生・活用するまちづくりの課題について議論する。
【第2分科会】
「水環境の再生政策を探る−干拓事業とダム問題−」
ダムや干拓は、環境破壊型の無駄な公共事業の典型事例の一つである。公共事業見直しを逃れて継続されている川辺川ダムや、有明海の水質悪化の重要な一因とみなされる諫早湾干拓などのような事例もある。干拓を中止して水質悪化を防いだ韓国・始華湖からの報告も受け、宍道湖・中海や有明海などの環境再生について議論する。
【第3分科会】
「自然環境と文化環境を活かすまちづくり(2)−工業地域と都市の環境再生−」
かつての公害被害地域において環境再生のまちづくがはじまっている。川崎、水島の再生の取り組みから報告を受け、ヨーロッパの都市再生の経験も交えて、アメニティとまちづくりを考える。前日の第1分科会に続く同名の分科会とし、ここでは、21世紀が目指すべき都市づくりの理念と政策、その手法を中心に議論する。
【第4分科会】
「エネルギー政策の転換を探る−原発から自然エネルギーへの転換−」
日本政府は、安全性や経済性等の重要な問題を度外視し、地球温暖化問題対策として原発の大幅増設を企図している。アジアの原発政策の現状と原発問題の実際について報告を受け、新しい角度からエネルギー政策の転換を探る。そのために、研究開発が進んでいるバイオマスなど循環型エネルギーについて報告を受け、議論する。
■見学ツアーコースの説明
※上の図をクリックすると大きな地図が開きます。
Aコース(中海・妻木晩田遺跡コース)
松江→(1)枕木山頂→中海干拓水門→(2)妻木晩田遺跡→松江
※枕木山頂からは中海と大山を眺望します。中海干拓の象徴である中浦水門を通って、日本最大の弥生時代後期の遺跡である妻木晩田遺跡を見学します。
Bコース(田和山遺跡・宍道湖コース)
松江→(a)田和山遺跡 →(b)県立宍道湖自然館(ゴビウス)→(c)宍道湖グリーンパーク → 松江
※住民運動で保存を勝ち取った、3重の環壕を持つ田和山遺跡に登ります。宍道湖自然館では宍道湖の魚介類の生態系、宍道湖グリーンパークでは宍道湖の野鳥を観察します。
Cコース(島根原発・中海コース)
松江→(ア)島根原発→(イ)枕木山頂→松江
※島根原発の展示館と温排水口付近を見学し、原発周辺の立地を見学します。島根半島の美しい海岸線を走り、中海干拓を眼下に一望できる枕木山へ。 (枕木山頂はAコースと同じ)
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