≪四日市環境再生まちづくり 提言の集い≫終了後、採択した≪アピール≫を記者会見で発表したり、翌07年7月22日は問題の地・石原産業や塩浜・磯津などの現地視察がオプションで行われました。
山下英俊さん(日本環境会議常務理事/一橋大学大学院専任講師)撮影の写真から本編では伝え切れなかった部分をカバー。 |
【写真提供:山下英俊】 |
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▼海外視察報告▼ |
「中部の環境を考える会」が25周年企画として、06年9月8〜18日まで「イタリア環境再生と文化にふれる旅」を実施しましたが、この日は事務局の三浦聡さん(名古屋大学)から「彼らの発想、手法には学ぶべきところが多かった」と報告されました。
主な視察先・テーマは、@べネチア・モーゼ計画(ラグーナ保護と水質汚染、水門建設)、Aポー川デルタ公園環境再生計画(工場公害で汚染された環境の復元再生事業)、Bボローニヤ市歴史的景観保存(保存的開発手法による都心再生)、Cエミリア・ロマーニャ州環境政策、Dフィレンツェ市環境政策などでした。
写真:学ぶべきところは大だったと報告した三浦さん(左)
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▼記者会見▼ |
満場一致で採択された≪「四日市環境再生まちづくり 提言の集い」アピール≫を閉会後の記者会見で発表。3年間にわたって練られた「政策提言報告書」がついに公式に公表されました。
写真:会見に臨んだ左から寺西、宮本、遠藤、中浜の各氏
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▼レセプション▼ |
会場を移して行われたレセプションは、“四日市の語り部”澤井余志郎さん(四日市再生「公害市民塾」)の長年の活動が評価され、中日新聞社から「社会功労賞」が贈られた祝賀会になりました。そして、各地から駆けつけた人たちから祝辞やまとめられた『提言』に対するコメントが続きました。
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写真左:澤井さん(右)の業績紹介などが行われた
写真下:それぞれの思いを込めたスピーチが続いた
1.伊藤章治さん(桜美林大学)
2.傳 浮ウん(一橋大学)
3.太田映知さん(みずしま財団)
4.藤井絢子さん(滋賀県環境協同生活組合)
5.佐無田光さん(金沢大学) |
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▼告発▼ |
その澤井さん、人の集まるところに常にこの種のサンプルを持ち込み、警鐘を鳴らします。語り部精神躍如です。
写真:石原産業の悪名高き“エコ商品”(フェロシルト=右=とアイアンクレー)
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▼現場視察▼ |
翌日は好天・酷暑のなか約40人が参加し、問題の地・石原産業や塩浜・磯津を澤井さんともう一人の語り部で裁判では原告の一人だった野田さんの案内を受けました。ある参加者は「昨日、会場で聞いた『提言』の報告に実感が伴いました」と語ってくれました。
■石原産業■
写真左:語り部の澤井さん(左)と野田さん
写真右:石原産業で説明を聞く
写真:青いビニルシートで覆われたフェロシルト。人や建物と比較すると、その数量の多さが分かる
■塩浜・磯津■
写真左:地域住民と海の間に親水性など存在しない
写真右:炎天下、語り部の説明を熱心に聞く参加者たち
写真左:塩浜小学校は集合煙突に見下ろされるようだった
写真右:小学校のうがい用の蛇口が印象的だった
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