2006 10/13 更新分
ほっとぴっくすメニューへ
 JEC 第31回理事会、第24回会員総会開催
◆次期活動方針・計画などが承認されました◆
日本環境会議(JEC)は06年9月9日、熊本市の熊本学園大学内で第31回理事会と、第24回会員総会を相次いで開催しました。
理事会では第30回以降の「報告事項」、新理事補充などの「審議事項」、連続セミナーなどの「当面のスケジュール」などについて寺西事務局長から報告され、事務局案が承認されました。
※業務連絡※ 新理事補充 は後段の就任メッセージにリンクを。
続いて開かれた第24回会員総会では、議長に磯崎博司常務理事(明治学院大学教授)を選出し、議事が進められました。宮本憲一代表理事の開会あいさつに続き、寺西俊一事務局長から理事会承認案が提出、説明があり、全会一致で承認されました。
この結果、「アジア環境協力」のネットワークづくりへの継続的な取り組みや創立30周年に向けた記念事業の企画・取り組みなどに積極的に取り組むことが正式に決まりました。
写真:開会あいさつをする宮本憲一代表理事(立つ人)

報告事項、審議事項などは以下の通りです

第31回理事会で承認された事項
≪報告事項≫
 
(1)「第30回JEC理事会」(2005/03/27)以降の活動報告…「JECニュースレター」(通算:第29号、第30号)

(2)事務局としての活動等
  1. 「JECニュースレター」(通算:第29号:2005年7月、30号:2006年6月)発送
  2. JECHPの更新と運営、JEC理事会ML、JEC会員MLを通じた案内等
  3. 会費の徴収・管理、名簿改訂整理、会計整理業務 etc.
≪審議事項≫
(1)第24回JEC会員総会について
  1. 第23回松山大会以降の会務報告と承認について
  2. 第23回松山大会以降の会計報告と承認について
  3. 今後の活動方針案について
  4. 次回大会の開催案について
  5. JEC役員の再任とJEC理事補充案について etc.
(2)「APNEC8」(2007年11月下旬、シドニーで開催予定)について
(3)「アジア環境白書」プロジェクトの継続推進に向けて
  *トヨタ財団助成「アジア隣人ネットワークプログラム」への申請・採択
(4)「四日市再生プロジェクト」、「沖縄再生プロジェクト」の継続について
(5)JEC設立30周年記念事業(含・新規共同研究プロジェクト)について
(6)その他

≪当面の関連スケジュール等について≫
・2006年9月8日~12日:「環境被害に関する国際フォーラム」+第24回JEC大会
               (9月9日:JEC理事会、JEC会員総会)
・2006年9月18日~19日:EURO-ECO2006(ポーランド・クラコフ)
・2006年10月9日:四日市市民講座+第25回JEC四日市大会現地実行委員会発足
・2006年10月下旬:『アジア環境白書2006/07』(東洋経済新報社)出版(予定)
・2006年11月3日:JEC連続セミナー(第1回/於・一橋大学)
・2006年11月11日:JEC連続セミナー(第2回/於・明治学院大学)
・2006年12月9日?:JEC連続セミナー(第3回/於・立教大学=予定)
・2007年3月下旬?:APNEC8打ち合わせ会議(於・台湾=予定)



第24回会員総会で承認された事項
写真左:議長は磯崎博司常務理事(中央)が務め、議事が進められた
写真右:承認案は寺西俊一事務局長(中央)から説明された
=写真はいずれも06年9月9日、熊本学園大学で

1.「アジア環境協力」のネットワークづくりへの継続的な取り組み
  • APNEC8(シドニー)(2007年11月下旬予定)の準備・開催
  • 「第4回環境被害救済&紛争処理日中韓国際WS」(2007年8月下旬予定)の準備・開催
2.「アジア環境白書」プロジェクトの継続的な推進
  • 『アジア環境白書1997/98』『同2000/01』『同2003/04』のさらなる普及・活用
  • 同上英語版(1999/2000年版、2002/03年版、2005/06年版)の普及・活用
  • 『アジア環境白書2006/07』(第4弾)の刊行・普及・活用
  • 同上英語版(2008/09年版)の編集・刊行
  • 『アジア環境白書(2009/10)』(第5弾)の企画・編集へ
3.第25回日本環境会議の企画・開催
  • 「四日市環境再生まちづくりプラン検討委員会」の報告書と提言のとりまとめ
  • 2007年7月(7月21日~22日)開催に向けた四日市大会として企画・準備
4.JEC30周年記念事業の企画と取り組みの推進
  • 「沖縄地域再生プロジェクト」の継続的な支援
  • 2006年秋~:JEC+『環境と公害』編集委員会共催等、連続セミナーの企画・開催
  • 新規の共同研究プロジェクト:「環境被害に関する総合政策調査研究会」(仮称)の立ち上げ
5.JEC事務局の体制強化のための業務分担の推進
  • 若手メンバーへ業務をシフトしていく
6.JEC会員拡大への取り組み、その他
  • 研究者だけでなく弁護士、環境NPO・NGOなどに広く呼びかける


 総会で5新理事選任―こもごも就任メッセージ

この日の第24回総会で選出された5人の新理事から、次のような「就任コメント」が寄せられました。それぞれ内に込めた抱負を述べてくれました。(50音順)

=中国の環境汚染被害者支持の状況改善にいっそう努力したい=
◆相川 泰さん (鳥取環境大学環境政策学科助教授)
中国、特に公害被害者法律援助センターをはじめ、環境汚染の現場で被害者支援や問題解決に取り組むNGOとの交流を進めてきていることに過分な評価をいただき恐縮しております。先日、中国を訪問し、こうした取り組みに関心を持ち、新たに参加する人々も増える一方、取り巻く状況は決して一方向的に改善しているばかりでないことを再確認してきました。経験豊かな諸先生方・諸先輩方に学びつつ、状況改善に資する活動にいっそう励む必要がある、と、決意を新たにしております。
写真:国際フォーラムで中国語の通訳をする相川さん(左)
=06年9月12日、水俣「もやい館」で

=環境教育/持続可能な開発のための教育の視点をJECに取り入れたい=
◆阿部 治さん (立教大学社会学部/異文化コミュニケーション研究科教授、国連持続可能な開発のための教育の10年推進会議代表)
日本環境会議の理事の一員として新たに加えていただいたことに身の引き締まる思いです。専門はこれまで環境会議が手薄だった環境教育/ESD(持続可能な開発のための教育)であり、持続可能な社会構築のために最重要な課題です。今後、持続可能な地域社会の創造をEE/ESDの視点から、環境会議としても切り込んで行きたいと思っています。
写真:大学主催のシンポジウムで司会を務める阿部さん
=06年3月10日、立教大学で

=JECの強み―現場との密接な関係軸にさらに学びたい=
◆尾崎寛直さん (東京経済大学経済学部専任講師) 
研究が研究のための研究で終わらず、常に現場との緊張感をもち、現場の課題へのサゼッションを行う場があり、それを現場にフィードバックする主体が一緒に参加している、というのがJECの強みであり、魅力であると思っています。
この有利な立場を活かしながら、さらに学び、そして少しでも貢献ができればいいなと考えております。よろしくお願いいたします。
写真:国際フォーラムの総括セッションで座長を務める尾崎さん(右)
=06年9月12日、水俣「もやい館」で

=来年の「環境再生まちづくり」の提言と、「JEC四日市大会」の成功に全力=
◆遠藤宏一さん (南山大学総合政策学部教授)
特別なコメントはありませんが、とにかく来年(2007年)の、「四日市環境再生まちづくり検討委員会」の提言のとりまとめと、「日本環境会議四日市大会」の成功に向けて微力を尽くすつもりですので多くの方々のご協力を頂きたいと思っています。
写真:四日市環境再生まちづくりシンポジウムで司会を務める遠藤さん(右端)
=06年7月22日、四日市「総合会館」で

=NPO・NGOの立場からJECの進化にお役に立ちたい=
◆藤井絢子さん (滋賀県環境生活協同組合理事長)
研究者のみなさんの集まりと理解していた日本環境会議さんから理事のお話を伺ったときは場違いではとお断りをしたのですが、30周年を3年後に控えてさらなる進化を遂げたいことや、NPO・NGOなどとの連携強化も図られたいとの強いご意向をお聞きし、少しでもお役に立てるならと末席に並べさせていただくことになりました。微力ですが企画の提案、会員の増加などでご協力させていただければと思っています。
写真:国際フォーラムで寄せ書きをする藤井さん(右から2人目)
=06年9月8日、熊本学園大学で 


ほっとぴっくすメニューへ
JEC 日本環境会議