| 2006/12月15日更新 | 
                        除本理史さん (JEC常務理事補佐・東京経済大学助教授) | 
                       
                    
                   
                  
                    
                      
                        このほど先輩の礒野弥生さんと共編著で『地域と環境政策―環境再生と「持続可能な社会」をめざして』を刊行。そこでお二人に同じ3つの質問をしました。 
                         
                        
                        Q:本書のセールスポイントはどこにありますか? 
A:本書のテーマは、地域の視点から、「持続可能な社会」に向けた環境政策の課題を考えることです。そのために欠くことのできない政策領域として、環境再生の課題に焦点を当てています。 
                        とくに日本では、環境再生はこれからの課題ですので、現行の環境政策の概説によって、それを明らかにすることは不可能です。本書では、環境破壊の被害者や市民らが提起する課題を受けとめ、新たに環境政策の柱の一つとして環境再生の理念を据えるべきだ、というメッセージを込めています。 
 
Q:したがって、どういう層に読んで欲しいと思われますか? 
A:環境問題や環境政策の研究者はもちろん、学生・院生、そして環境問題の現場でその解決に取り組んでおられる幅広い市民の方にもぜひ読んでいただきたいと考えています。 
 
Q:書き足りなかった部分はありますか? あるとすればどういうところでしょうか? 
 
                        A:本書では公害被害地域の課題を中心に取り上げましたので、環境再生の中でも、自然再生や、景観など都市環境再生の問題にはほとんど触れられていません。この点については、『地域再生の環境学』(淡路剛久監修、西村幸夫・寺西俊一編、東京大学出版会、2006年)を併せてお読みいただきたいと思います。 
                         
                        勁草書房発行、A5版、290ページ、¥2700+税。 | 
                       
                    
                   
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