アジアの安定・発展に貢献した人々や団体に贈られる「日経アジア賞」表彰式が5月21日、グランドプリンス赤坂(東京・千代田区)で行われ、経済発展部門では、公害被害者に法的援助を行う環境NGO、中国政法大学公害被害者法律援助センター(CLAPV)が受賞しました。日本環境会議(JEC)と交流の深い、CLAPV代表の王燦発政法大学教授が来日し、表彰式に参加しました。会場には、JEC事務局長の寺西俊一一橋大学教授をはじめ、多くのJECメンバーが祝福にかけつけました。
受賞スピーチで王教授は、中国には環境保護を基本政策にした法制度があるが、不十分な法律の順守と執行が原因で、環境汚染は悪化していると指摘しました。こうした状況に対してCLAPVは、被害者の訴訟を支援し、行政機関に適切な法を執行するよう圧力をかけてきたと述べました。賞金300万円については、四川大地震の被災者救済に全額寄付するそうです。 |
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