世界自然遺産・知床半島での携帯基地局・太陽光パネルの設置計画については、北海道内では報道も多く、この間、一定程度知られるようになりました。この計画の問題点については、北海道自然保護協会、日本自然保護協会、日本環境会議などが、建設計画の見直しを求める意見書を公表しています。しかし、北海道以外の地域では、この問題はあまり知られていません。
そこで、東京で、報道機関向けの記者会見を行い、報道関係の方々や多くの市民の方々にこの問題を知っていただくことを目的とし、合わせて、行政機関、携帯電話事業者各社のみなさんにも、環境保護団体や学会等が、本計画についてどのような懸念をもっているかを伝えるべく、2024年8月9日に共同記者会見を開催しました。
この記者会見には、環境保護団体、知床半島をフィールドとする鳥類生態学の研究者、関係学会、環境法に携わる弁護士、アウトドア業界といった多様な主体が参加し、それぞれの立場からこの問題についての意見表明を行いました。
JEC理事/京都大学・島村健 | 趣旨説明 |
北海道自然保護協会会長・在田一則 日本自然保護協会保護・教育部長・大野正人 |
世界自然遺産・知床における携帯基地局建設問題 (ユネスコ世界遺産センターへの通知書、意見書、これまでの経緯について) |
東京農業大学生物産業学部 /環境省オジロワシ・オオワシ保護増殖検討会委員・白木彩子 |
知床岬におけるオジロワシ等希少種の保全の必要性 |
各団体からの意見表明 | ①生態学会自然保護専門委員会/東京経済大学 大久保奈弥 ②日本環境会議理事長/一橋大学名誉教授 寺西俊一 ③日本環境法律家連盟・弁護士 島昭宏 ④日本野鳥の会 自然保護室長 田尻浩伸 ⑤日本鳥学会 鳥類保護委員会 副委員長 浦達也 ⑥コンサベーション・アライアンス・ジャパン 代表理事 三浦務 |
午来・元斜里町長からのメッセージを紹介 |