アジアは、中国、インドなど人口大国を抱え、世界の半数以上の人々が暮らしています。また、アジアは、経済成長が著しく、世界の生産基地と化しています。こうした経済発展の裏側で、地域的にみると、非常に深刻な環境問題が起こり、地域住民に被害を及ぼしています。同時に、気候変動問題に典型的にみられるような地球規模の環境問題の原因にも、アジアが大きな寄与を有しています。アジアが持続可能な発展を遂げることは、人類全体にとって極めて重要な課題となっています。
こうした問題意識をもつ環境問題の専門家・NGOが中心となって、第1回アジア・太平洋NGO環境会議(Asia-Pacific NGO Environmental Conference: APNEC)が1991年にタイのバンコックで開かれて以来、2,3年に一度のペースで、各国でAPNECが開かれ、連帯と相互協力のためのネットワークが形成されてきました。
こうしたこれまでの経験を引き継ぎ、2011年11月20・21日に、台湾の台北市において第10回アジア・太平洋NGO環境会議(APNEC10台北会議)が開催されました。